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Zeroブログ

建築キャリア30年の社長がつぶやく技術と建築業界の全て

【旅鴉か、チームか。今あらためて考える「個人事業主」と「会社に属する」という選択】

2026年01月28日
建築業へ職人の社長が思うこと。

今日も1日安心安全!
東京練馬の建築会社Zeroのジュンヤです。

Zeroもこれまで、多くの人材が来ては去っていきました。
建築業界はもともと個人事業主が非常に多い世界で、
一つの会社に腰を据えるというより、

現場を渡り歩く――いわば旅鴉のような働き方をする職人さんも少なくありません。

それはそれで、この業界らしい生き方でもあります。
ただし、ここ数年で状況は少しずつ変わってきています。


■ 建築業界に多い「個人事業主」という働き方

個人事業主の最大の魅力は、
自由度の高さです。

・現場や元請けを自分で選べる
・働く量を自分で調整できる
・頑張った分が直接収入に反映されやすい

腕に自信があり、人脈がある職人にとっては、
非常に魅力的な働き方であることは間違いありません。


■ しかし増えてきた「個人事業主の負担」

一方で、近年は税法や制度面の締め付けが、確実に厳しくなっています。

代表的なのが以下です。

インボイス制度(適格請求書制度)
 → 課税事業者を選択しないと、元請け側が消費税を控除できない
 → 実質的に「免税のままでは仕事が減る」ケースも増加

消費税の納税負担
 → 年商1,000万円超で消費税課税事業者
 → 売上はあっても、手元に残るお金は想像より少ないことも

社会保険が全額自己負担
 → 国民健康保険・国民年金は全額自己負担
 → ケガや病気、将来の年金リスクは常につきまとう

自由の裏側には、
すべて自己責任という現実があります。


■ 「会社に属する」ことで得られるメリット

最近では、
「個人でやるより、会社に属した方が楽だ」と感じる職人も増えてきました。

会社に属するメリットは明確です。

社会保険・厚生年金に加入できる
・税務処理や制度対応を会社が担う
・安定した現場供給と収入の見通し
・安全管理や資格取得のサポート
・ケガや事故時の補償体制

特に今の時代、
制度を理解し、対応し続けるだけでも大きな労力です。
その負担を分散できるのは、会社に属する大きな強みです。


■ もちろん、会社に属するデメリットもある

誤解のないように言えば、
会社員にもデメリットはあります。

・働く現場や時間を自由に選べない
・収入が急激に跳ね上がることは少ない
・組織のルールや方針に従う必要がある

「自由」と「安定」は、
どちらかを取れば、どちらかを手放す場面も出てきます。


■ 今は「どちらが正解か」ではない時代

個人事業主が悪いわけでも、
会社に属するのが正解という話でもありません。

ただ一つ言えるのは、
昔と同じ感覚のまま個人でやるのは、少しリスクが高くなっている
ということです。

税法、制度、安全管理、元請けの要求。
時代は確実に変わっています。


■ Zeroとして伝えたいこと

建築の仕事は、
一人で背負うには重くなりすぎてきています。

だからこそ、
「どこで、誰と、どう働くか」を
感覚ではなく、現実的に考える時代だと思っています。

Zeroでは、
旅鴉のように飛び回ってきた職人が、
「ここなら腰を据えてもいい」と思える環境づくりを、
これからも続けていきます。

自由も大事。
でも、守られる安心も同じくらい大事です。

自分に合った選択を、
今一度、考えてみてもいいのではないでしょうか。

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