50代・60代のベテランから見える今の建築業界 “時代の変化とベテランの本音”
2025年12月22日建築業へ職人の社長が思うこと。
建築業界を長く見ていると、若手の姿だけでなく、50代・60代のベテラン職人の表情や考え方にも大きな変化を感じる。
若手が「意見を言いにくい空気」を感じている一方、
ベテランの側にも「今の業界はこう見えている」という確かな視点がある。

ここでは、Zeroの社長として、日頃職人たちと向き合う中で感じた、
ベテラン世代が考えているであろう本音と課題を整理してみたい。
1. 「技術はあるが、体力がついてこない」
ベテランの方々と話すと、必ず出てくる言葉がこれだ。
・昔は1日中足場を駆け上がった
・重量物の運搬も難なくこなした
・抜群の集中力で仕事を進められた
しかし、50代後半、60代に入ると明らかに体力は落ちる。
技術は誰よりもあるのに、身体がついてこない――
このギャップに、苛立ちや焦りを抱えている方は多い。
さらに現場は慢性的な人手不足。
結果として、ベテランが無理をしてカバーし、その負担がさらに大きくなる。
業界全体が抱える構造的な問題でもある。
2. 「昔より責任リスクが大きくなった」
一昔前に比べると、建築業界では法令化や安全基準が大幅に強化された。
良いことではあるが、ベテランからすると次のように見えることがある。
・書類の量が増えた
・安全管理の責任が重くなった
・少しのミスでもSNSや口コミで拡散されやすい
特に責任の所在が厳密に問われるため、
ベテランが“最前線に立ち続ける怖さ”を抱えているのは事実だ。
かつては経験で判断できたことが、
今は規則と書類で縛られるため、
「時代が変わった」と強く感じているのだろう。
3. 「若い子が減った現場に危機感を覚えている」
多くのベテランが最も心配しているのは、
若手が少ない現場の未来である。
・自分の技術を継承できる人がいない
・人数不足で無理をせざるを得ない
・体力仕事を担う若手が減っている
・“10年後の現場”が想像できない
特に60代手前の職人に多いのは、
「俺が引退したら、この工種の職人はどれだけ残るんだ?」
という深刻な危機感だ。
ゼネコンからも同じ不安をよく聞く。
4. 「デジタル化は必要だが、自信がない」
ベテランの多くは、デジタル化そのものを否定していない。
むしろ必要性は強く理解している。
しかし、次が本音だ。
・使い方がわからない
・覚える時間がない
・間違えたら迷惑をかけそう
・若手に聞くのも気を使う
つまり、
拒否しているのではなく、不安なのだ。
建築DXは「全員が同じスピードで進めるものではない」ことを
経営側も理解すべきだと改めて感じている。
5. 「昔も今も、結局は“現場が回るかどうか”が全て」
ベテランと話していて最も強く感じるのはここだ。
どれだけ制度が変わり、
どれだけデジタルが進み、
どれだけ若者の価値観が変わっても――
現場が安全に、確実に回ることが一番大事。
ベテランはそこに責任と誇りを持っている。
だからこそ、
「若手がもっと育ってほしい」
「無理のない働き方に変わってほしい」
「技術を残したい」
といった想いが、年齢を重ねるほど深くなっているように感じる。
6. Zero社長として思うこと
ベテラン世代は
“昔のやり方しか受け入れない”
と思われることがある。
だが実際は、
変わる意欲はあるのに、変われる環境が整っていないだけだ。
若手とベテランを比較する必要はない。
役割も強みも違うのだから。
重要なのは、
・ベテランの技術を尊重する
・若手の新しいアイデアを尊重する
・その両者が共存できる仕組みを会社側が整える
ことだ。
Zeroとしては、
「経験」と「技術」と「デジタル」と「若さ」が
バラバラに存在するのではなく、
ひとつのチームとして機能する建築会社をつくりたい。
そのためには、企業側の仕組み作りが何より重要だと感じている。
株式会社Zero
東京・練馬区にある屋根外壁塗装工事専門の「株式会社Zero」熟練した職人による自社施工のため、圧倒的クオリティファーストと相場よりも安い適切な料金設定を実現。お客様からの紹介やおすすめにより、広告を出さずに運営しております。









